富貴 (寄席) (Fuki (yose (storyteller theater)))

富貴(ふうき)は、かつて存在した上方落語の寄席。
昭和初期から30年代にかけて京都市新京極に、明治から大正にかけて大阪市上本町に同じ名の寄席が存在したが、両者は互いに無関係である。

新京極の富貴
「富貴亭」あるいは「富貴席」とも呼ばれた。

富貴とは表裏一体の商売をしようという意味。

当初は落語や漫才の劇場・寄席だった。
しかし、戎橋松竹の後継として日本ドリーム観光が開設した京洛劇場の人気で客入りが悪くなり、剣劇や実演を主体に演芸を取り混ぜた興行を行った末、1958年12月中席で演芸興行を打ち切る。
その後ストリップ劇場に転換し、閉館した。
2009年現在はマツモトキヨシ京都新京極店になっている。

寄席の楽屋が小さいことで有名だった。

上本町の富貴
正式名は「富貴席」。
明治から大正時代において「浪花落語反対派」の拠点定席の一つであった。

[English Translation]